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  • 執筆者の写真ERIKO

悲しみのシェア

昨日は、私のアレンジャースタジオデヴュー当時からの仕事仲間、先輩であるレコーディングエンジニアの山田beat正弘氏と、久しぶりの飲んだ


実は、この先にお願いするお仕事の打ち合わせもあり、このようなコロナ禍の中、

なかなか呑みに行きましょう〜とは、おおっぴらに誘えない中、快く来てくださった


山田さんとの仕事の数は、それは沢山あるし想い出も沢山で、話は盛り上がりすぎて止めどなく時間は流れた


そして、ワンちゃんを飼っている氏なので、タロー君の他界の話も聞いて貰った。けれど、やはり私にはまだ生々しすぎて、その時の話を全部話せるだけの気持ちには戻って無くて、ワンちゃんを何回か既に送った経験のある氏からも、その時の話を聞いたけれど、皆さん、やはり同じように悲しくて辛い思いを味わってきてることもわかり、少しだけ私の思いも、解放された感を感じた。ありがたかった


私が長くお付き合いしてる方々は、やはり根底の部分でのポリシーが同じで、基本を信頼できてるので、どんな話も包み隠さず出来る仲だ


フリーランスとして、今も尚現役で、素晴らしい活躍をしてる氏だが、控えめで本当にスタンドプレーをしない方なので、実は凄い仕事を沢山しているのに、決して自慢したりひけらかしたりもせず、裏方としての役割を十分にわきまえてるところに、とても好感を持っている


けれど、実は相当の「やり手」であるわけで、その地味さの中に、どうしてこれだけのパワーがあるのかと、いつもその質問になる


勿論、私との仕事の中で山田さんの仕事ぶりは、良くわかっているのだけれど、いつもお会いするときは、その事の指南というか(笑)、もう少し、こうやってみたら〜という氏からのサジェションを聞かせて貰う感じになる


そして、宴も終わる頃に一言語った言葉が、とても印象的だった


俺はさ、人に会う時にはね、その人と会ってる分けね。

だから、その人が何屋さんだろうが、どんな職業の人だろうが、町内会の隣の人だろうが、作曲家だろうがetc.それはさ、ある意味関係ないのよ

その人自身がどんな人で、どんな話を出来るか

そこが大事なところだからさ


と賜った


要するに、相手がどんなに偉い人であろうと、相手が自分の商売相手であろうが無かろうが、今、目の前に居る、その人自身と向き合ってるわけでしょ?という意味だ


氏の、仕事のルートを辿って聞かせてもらうと、本当に偶然の出会いから仕事に移行し発展している


そして、それらは所謂「有名な誰々さんのエンジニアをやってる」的な吹き込みからではなく、純粋に、単純に、氏の作った音を聞いて、「凄く良い音だったので、貴方と仕事がしたい〜」から始まっているのだ


これは、ある意味、私達における理想の形である


大きなレコード会社のエンジニアでも無く、有名なアーティストを手がけているわけでも無いのに、氏の場合は、特にプロが聞いたときに、あ、この人誰?になり、そこから仕事の依頼に発展するという理想的な形なのだ


だから、依頼主は通なプロ音楽家が多いのね


決して、営業が上手いわけでも無く、どちらかというと地味に活動しているのに、多くのファンがいて、そのご縁は長きにわたり、またリピート依頼が来る


それは、ひとえに、先ほど書いたように、山田さんの「その人自身と向き合ってるんだよ」という姿勢が、全てを物語ってる気がした、そんな大きなパワーをまたもや頂いた、ありがたい飲み会となりました


世の中の、うわべのミーハー志向が消えて、本物志向に戻って欲しいと強く思った夜でもありました




感謝。























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